ロープロファイルとノーマルプロファイルのメカニカルキーボードの違い
1. ロープロファイル・キーボードと、ノーマルプロファイル・キーボードの違いとは
ロープロファイル・メカニカルキーボードは、近年登場した新しいタイプのメカニカルキーボードです。
最大の特徴はその“高さ”。スイッチ、キーキャップ、ケースすべてが従来のプロファイルよりも薄く設計されており、その結果、軽量で持ち運びやすい構造を実現しています。なかでも、この違いを生み出す最大の要素が「スイッチ」です。

2. 比較検証
スイッチとキーキャップを薄型化することで、よりスリムで洗練されたロープロファイルデザインのキーボードが実現しました。
2.1 スイッチ
ロープロファイル・メカニカルスイッチは、通常のメカニカルスイッチに比べて35〜40%ほど薄く、移動距離が短く、素早い入力が可能なのが特長です。プリトラベルやトータルトラベルを含む全体のストロークが短いため、軽い力でスイッチが反応し、より速く快適にタイピングできます。
また、作動距離が短い分、キーボード全体もスリムに仕上がります。ただし、普段ノーマルプロファイルを使っている人にとっては、ロープロファイルならではの打鍵感や音に慣れるまで少し時間がかかるかもしれません。

2.2 キーキャップ
スイッチと同じく、ロープロファイル・メカニカルキーボードには全体の高さを抑えるため、通常のキーキャップよりも大幅に薄く設計されたロープロファイル専用キーキャップが採用されています。

2.3 デザイン
薄型メカニカルキーボードは、専用の薄型スイッチとキーキャップにより、従来よりも人間工学的に優れた設計を実現しています。手首を大きく持ち上げる必要がなく、自然な姿勢で入力できるため、長時間の作業でも手首への負担を軽減できます。対して通常のプロファイルでは、快適さを保つためにパームレストが必要になる場合があります。
たとえばKeychron Q1(ノーマルプロファイル)とKeychron S1(ロープロファイル)を比べると、Q1はトップケース、ガスケット、シリコンガスケット、ケースフォームなど多くの構造部品を備えているのに対し、S1はよりスリムなデザインで、追加パーツを組み込む余地が少ない構造になっています。

Keychron Q1 レイヤー構造

Keychron S1 レイヤー構造
2.4 カスタマイズ性
ロープロファイル・メカニカルキーボードは、キーキャップやスイッチの選択肢がノーマルプロファイルに比べて限られています。Cherry MXやGateron、Kailhといった主要ブランドでさえ、ノーマルプロファイルに比べるとロープロファイル対応スイッチのラインナップはかなり少ないのが現状です。
また、ノーマルプロファイルのメカニカルキーボードは内部に余裕があるため、MOD(改造・カスタマイズ)の自由度が高いというメリットもあります。
3. 購入時のアドバイス
1. コンパクトさやシンプルなデザイン、持ち運びやすさを重視するなら、軽量でスリムなロープロファイル・メカニカルキーボードがおすすめです。
2. さまざまなキーキャップやスイッチを試して自由にカスタマイズしたいなら、拡張性が高く内部スペースにも余裕のあるノーマルプロファイル・メカニカルキーボードが最適です。
3. 長時間のタイピングや究極の打鍵体験を求めるなら、ノーマルプロファイルを選びましょう。実際、多くのプロゲーマーやタイピストがこのタイプを愛用しています。
4. Keychron キーボード
Keychronは、ロープロファイルからノーマルプロファイルまで幅広いメカニカルキーボードを展開し、多様なユーザーのニーズに応えるカスタマイズオプションをご用意しています。
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